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【相棒】相方の歴代(5代)を深堀してみよう! 

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相棒の歴史を見てみよう

 相棒は、2000年6月からの2時間ドラマから始まり、2002年から連続ドラマとして2023年3月まで5代にわたる歴代4名の相方と杉下右京との掛け合いを楽しむ刑事ドラマです。(制作著作:テレビ朝日・東映)
 初代を寺脇康文さん(亀山 薫 役)、2代目を及川光博さん(神戸尊 役)、3代目を成宮寛貴さん(甲斐亨 役)、4代目を反町隆史さん(冠城亘 役)、そして5代目を再び寺脇さんが演じました。

 右京とその相方が所属するのは、左遷先として扱われ、「人財の墓場」と揶揄される警視庁特命係です。その特命係は、国家など権力を持つ組織であっても立ち向い、難事件も解決して行きます。ときにその捜査は、強引さも伴いましたが、切れ者の右京と相方の絶妙なバランスで解決に導きました。

歴代(5代)の相棒の形跡を辿ってみよう

 

  • 初代相方:亀山 薫(寺脇康文さん)のプロフィール

    亀山は特命係に、2時間ドラマ(2000年6月から2001年11月)時の「プレシーズン1~3」、連続ドラマとなって「シーズン1〜シーズン7」(2002年10月から2008年12月)までの7年7ヶ月所属しました。(亀山以前にも特命係に所属したが警視庁を去った人財は何人もいた設定の様です)

 特命係への配属は、ひょんなことから捜査一課の刑事から配置転換されます。それは捕えようとした指名手配犯に逆に人質にされてしまうという失態を犯してしまったからです。右京には「腰は重いが口は軽い」と言わしめるほど楽天的だが、実は行動力ある熱血漢な役柄を演じています。

 右京の強引かつ冷徹な捜査のやり方に反発もあったが、その根拠には右京の強い正義感があることに亀山は気付き、右京を上司として信頼していきました。

 親友が海外でボランティア活動をしている最中に殺害されるという事件を切っ掛けに、その活動を継ぎたい思いで、警視庁を退職しました。

 

  • 2代目相方:神戸 尊(及川光博さん)のプロフィール

 神戸は特命係に、「シーズン7最終話からシーズン10」(2009年3月から2012年3月)までの3年間所属しました。警察庁所属で”右京の査察”という密命目的で配属されました。右京の「人間の資質」を見極める為に一緒に行動する中で、徐々に密命任務の内容に疑問を抱き始めました。その直感が当たり、神戸の配属の本当の理由が「二人の仕事上の相性」を見極める為のもので、且つ開発中であった顔認証システムを利用した犯罪抑止システムの運用を任せる人財の候補の二人だったのです。  

 この真実を知る中で警察庁上層部の闇を垣間見ることになり、「元の職場」に戻るより、特命係で右京と一緒に第一線で市民のために働くことを選びました。小洒落ているが血を見るとめまいを起こす神戸ではあるが、亀山と同等以上に優しい内面の持ち主です。

 神戸は自身の能力を過信するあまり、右京と張り合おうとする一面もありました。その右京の推理に「お言葉ですが」と反論するも、逆にやりこめられる場面が多く見られました。

 犯人の子供の未来を守るため自身の命をも懸けて右京を脅すという強硬手段に出たが、右京がその本気を悟り取引に応じた事件で、神戸自身はこのことを深く恥じてしまいました。もはや職を辞する事が頭に過ぎりましたが、神戸の能力を買っていた上層部によって警察庁長官官房付に異動になりました。

 新たな立場で市民のために働くことに意味を見出し、警察を辞めることなく活躍しました。右京とは必要に応じて協力する仲となりました。

 

  • 3代目相方:甲斐 亨(成宮寛貴さん)のプロフィール

 甲斐は特命係に、「シーズン11からシーズン13」(2012年10月~2015年3月)までの3年5ヶ月所属しました。親の七光に頼る事なく刑事となった夢を叶えた直後に、日本大使館(香港)で起きた事件を右京と共に解決。この時見せた強い正義感と(刑事としての)資質を気に入られ、右京からの指名で配属となりました。警視庁次長甲斐峯秋の実子で「関係は冷え切っており、父親顔されることも親子扱いされることも非常に嫌う」という設定で、且つ歴代相棒の中で最も若い。

 甲斐は警視庁捜査一課への配属を希望していたが、右京と一緒に過ごす時の中で、右京に様々な意味で感化されていきました。感情的に動く傾向も垣間見れますが、警察官としての誇りがあり、この点は右京からも評価されました。親友の妹が殺される事件をきっかけに、法で裁けない人間を陰で制裁する「ダークナイト」として活動しましたが、右京に突き止められ逮捕となり、警視庁を懲戒免職となりました。

 犯行理由について「分からない」と語ります。また父・峰秋は「右京という絶対的な存在を見続けた結果、心のどこかで対抗したい、並び立ちたいという想いが生まれたのではないか」と分析しました。

 最後の右京との会話で、「失望しているでしょう」と問いかけますが、右京からは「君を止められなかった自分自身に失望しています」と言葉を返され、「新米刑事の自分」を見守り続けてくれたことに感謝しました。

 

  • 4代目相方:冠城 亘(反町隆さん)のプロフィール

 冠城は特命係に、「シーズン14からシーズン20」(2015年10月~2022年3月)までの6年5ヶ月所属しました。法務省キャリア官僚から人事交流名目で警視庁に出向しました。兼ねてより捜査現場の仕事に興味があり、ある事件をきっかけに右京と知り合いました。事件解決後に法務省を退官し、警視庁警察学校に入校し、総務部広報課へ(巡査として)配属されました。その後に課の上司へ特命係への異動を希望し、特命係へ再び配属されました。

 これまでの相棒と違い、冠城は右京の性格や異端児ぶりをからかったり、不躾な発言をして右京を憮然とさせ、「相棒」ではなく「同居人」と呼ばれ、右京からよそよそしい態度をくらっていました。当初は「お客様」という立場で、事件に対してもどこか見世物のように接していましたが、冠城自身のコネや法律知識をフル活用していくことは、被害者やその遺族、切実な理由から犯罪に手を染めるしかなかった犯人などを守るためにこそ事件を解決しなければならないと考える様になっていきました。

 以前は「ケンカは苦手」と吹聴してましたが、刑事になり特命係に就いてからは荒事に強くなり、活躍する様になりました。
「シーズン20」最終回で、政治家の鑓鞍兵衛(やりくら ひょうえ)襲撃計画を阻止した際、事件解決に一役買った公安調査庁からスカウトされ、かつての上司でもある日下部彌彦(くさかべ やひこ)の誘いに応じる形で特命係を辞任しました。特命係を去る際には「(右京から)もう少し一緒にやってみないか」と言われ、冠城もこれに感じ入ってはいましたが「最高のはなむけの言葉です」と返答をし改めて特命係を去る意志を告げました。

 

  • 5代目相方:初代復帰!亀山薫が「シーズン21」に登場した理由とは?

そして、再び亀山薫が「シーズン21」で復帰しました。事件の責任を取らされ謹慎を受けた右京(水谷豊さん)、その一方で、亀山が国賓という自らの地位を活用して捜査を補佐。ここから、本格復帰に向け事柄が進みます。そのカギを握るのが、犬猿の仲と思しきが伊丹(川原和久さん)が実は警察庁長官官房付の甲斐峯秋(石坂浩二さん)に土下座していたのです。警察を辞めていた亀山の復帰は難しいのではとみられていましたが、事件後、この様な経緯から嘱託職員として特命係に復帰しました。

 14年ぶりの右京とのタッグに期待と注目が集まり、惜しまれながらも2023年3月に終了しました。

 

歴代相棒のまとめ

 相棒がこれ程までに長寿になった秘訣は、歴代の相方それぞれの個性が存分にドラマの中で発揮され、それぞれの人間味があり、感情移入や共感しやすいドラマとなったからに違いないと思います。皆さんは、どうお感じになりますか?

参考出典元:テレビ朝日/東映

画像:japaneseclass.jp/Images of 相棒の登場人物より